速く読むために必要な力(その1)
こんにちは!
ここ札幌では、小中高校がまた休校になって、子供たちが家での学習を余儀なくされています。
これを踏まえ、子供たちが今、そしてこれから必要なものということで導入を考えているものがあります。
まもなくお知らせできると思いますので、もう少しお待ちください。
さて、少し前に「速読をしても学校の成績は上がらない!」と書きました。
でも、一方で「速読のトレーニングは成績アップにつながる」とも書いて、「は?」って思わせているかもしれません(笑)
なので、その説明を書かないととちゃんと思っております。
ですがその前に、どうすれば読む速度を上げていけるのかというところから説明していきたいと思います。
まず、「速読」という言葉の意味についてですが、根本的にこれが独り歩きしてしまっている印象があります。いろんな速読教室があって、それぞれの教室でいろんな意味で「速読」という言葉を使っているようですし、受講生の方も様々な「速読」のイメージで教室に来られているように思います。
ですので、まずは札幌速読教育センターでの「速読」というものを定義して、共通の認識のもと話しを進めないといけません。
ページをめくるだけでページ全体の内容が頭に残るというようなイメージで「速読」を考えている速読教室や受講生もいるようですが、当教室ではそういった「特殊な読み方」を「速読」と言っているのではなく、また、キーワードの拾いながらの概略的な読み方、いわゆる「ななめ読み」や「飛ばし読み」を指しているのでもありません。
当教室では、もっと「普通の感覚で」理解しながら読んでいく時の、そのスピードを上げていくことを「速読」と呼んでいます。ですから、日本人の平均が1分間に500文字程度と言われている読書の速さが、500万文字になるといったり、ほんの数時間のトレーニングで10倍・20倍の速さになるといった極端なトレーニング成果を想定しているわけではありません。(もし、それをご希望でしたら、他の教室をお探しくださいね、どれだけ費用をかけたら、それが達成できるのかは知りませんが😅)
さて、一般的に速読のトレーニング内容はというと、ざっくりと言って、
・「目の機能を鍛える」(動き・動体視力・視幅識幅など)
・「(右)脳の働きを鍛える」(記憶力・判断力・イメージ力など)
の2つであるというのは、意外と多くの(ほとんどの)速読教室で共通しています。
教室によっては、それらに加えて、呼吸法だの、速聴だの、瞑想だのを加えているような教室もあるようです。それぞれ独特な考え方があるようで。正直それらの効果のほどはわかりませんが、信じてやれば何事もその通りになるのかもしれません(あ、速聴は理にかなっていると私は思っています)。
それで、こういった「目」と「脳」を鍛えていくという一般的な速読トレーニングだけでは、効果は限定的というのが、当センターの考え方。少なくとも、子どもについては。
読むためのベースのある大人(大人だったら誰でもということではないですが)であれば、そのベースを基に、徐々に読む速度を上げていけると思います。ですが、子どもにそのトレーニングを施すだけだと、結局のところ、速くは読めても、正しく内容を理解することにはつながりません。速読トレーニング自体で理解力が高まるわけではないので。
では、読むためのベースとはどんなことなのか、すなわち、速読トレーニングと合わせて、他にどんなことが早く読む力につながっていくのか。当教室では、以下のことが必要だと考えます。
1)論理的思考力
2)言語運用能力
3)背景知識
4)多読
長くなってきたので、今回はここまでにします。
※各種脳トレの目標をコツコツとクリアしてきている記録シート。
いやぁ、よく頑張ってきてるなぁと思う。
あともう少しだね、H君。